名物かつめしの老舗
加古川周辺で親しまれてきたご当地グルメ「かつめし」の魅力を紹介します。
洋皿に盛ったご飯の上にビーフカツをのせ、デミグラスソースをたっぷりかけて箸で味わう独自のスタイルが特徴。
名付け親とも言われる「すし・かつめし 一平」、ボリューム感が魅力の「コーヒーハウス ロッキー」、老舗洋食店として知られた「 洋食 エデン」など、歴史や個性のある店を通して、播磨のソウルフードを楽しめる内容です。
加古川のソウルフード「かつめし」!サクサク牛カツ×デミグラスソースの名店まとめ「今日はがっつり食べたいけれど、普通のカツ丼だとちょっと重いかも……」そんな風に思う日ってありませんか?そんなあなたに、ぜひ一度味わってほしいのが、兵庫県加古川市で戦後から愛され続けているご当地グルメ「かつめし」です。正直、初めてその姿を見た人は驚くかもしれません。「お皿にライス、その上にビーフカツ、そしてたっぷりのデミグラスソース……。これってハヤシライス?それともカツレツ?」いえいえ、これが加古川市民のアイデンティティとも言える、唯一無二の「かつめし」なんです。
今回は、現地の香りが漂ってくるような名店の紹介とともに、かつめしを120%楽しむための魅力をプロの視点でお伝えします。
1. かつめしを定義する「3つの絶対ルール」かつめしには、地元の人なら誰もが知っている「暗黙の了解」とも言えるスタイルがあります。まず一つ目は、**「洋皿に盛り付け、お箸で食べる」**こと。「洋食なのになぜお箸?」と思うかもしれませんが、これは戦後間もない頃、「ナイフやフォークを使わず、気軽に洋食を楽しんでほしい」という先人たちの思いやりから生まれた文化なんです。お箸でガツガツいける手軽さが、忙しい現代人にも響くんですよね。二つ目は、「茹でキャベツ」が添えられていること。普通のトンカツなら千切りキャベツが定番ですが、かつめしは必ずと言っていいほど「茹で」なんです。これ、実はデミグラスソースとの相性が抜群で。ソースの濃厚さを茹でキャベツの優しい甘みがリセットしてくれるので、最後まで飽きずに食べ進められる魔法の脇役なんです。三つ目は、「カツは牛肉(ビーフカツ)」が基本。最近では豚や鶏のカツも増えていますが、王道はやはり牛。叩いて薄く伸ばされた牛カツのサクサク感と、ジューシーな旨味がご飯に絡み合う瞬間は、まさに至福のひとときですよ。
2. 迷ったらここ!絶対外さない名店3選ここだけの話、加古川市内には100店舗以上のかつめし提供店がありますが、特におすすめしたい「歴史」と「こだわり」を感じるお店をピックアップしました。【登録商標を持つ老舗】すし・かつめし 一平「一平」さんは、かつめしのネーミングの生みの親とも言われる伝説的なお店です。こちらの特徴は何と言っても、創業当時から守り続けられている秘伝のデミグラスソース。少し酸味の効いたフルーティーなソースが、サクサクの薄切り牛カツにこれでもかというほどマッチします。驚くことに、こちらはお寿司屋さんとしても有名で、和と洋が融合した不思議な落ち着きがある空間。常連さんが頼む「赤だし」と一緒に頂くのが、通のスタイルです。【ボリュームと活気の殿堂】コーヒーハウス ロッキー「お腹いっぱい食べて幸せになりたい!」そんな願いを叶えてくれるのが、喫茶店スタイルの「ロッキー」です。ここのかつめしは、まさに「スタンダード・オブ・かつめし」。たっぷりとかかったソースはコクが深く、どっしりとした味わい。付け合わせのキャベツが、時折カレー風味だったりする遊び心もたまりません。名物の「ロッキー定食」を頼めば、大きな海老フライも一緒に付いてきて、まるでお子様ランチの豪華版を食べているようなワクワク感が味わえます。【洗練された洋食の極み】洋食 エデン(Eden)少し落ち着いた雰囲気で、丁寧に作られた一皿を楽しみたいなら「エデン」がおすすめ。メニュー名は「牛カツライス」となっていますが、中身は正真正銘のかつめしです。女性シェフならではの繊細な味付けが特徴で、ソースはバターが香る上品でまろやかな仕上がり。牛ヘレ肉を使った贅沢なバージョンもあり、一口食べれば「自分へのご褒美、これにして良かった……」と心から思えるはずです。
3. もっと知りたい!かつめし雑学実は加古川市では、かつめしが学校給食に出ることもあるんです。子供の頃からこの味に慣れ親しんでいるからこそ、地元を離れた人が真っ先に「帰ったら食べたいもの」として挙げるんでしょうね。また、5月29日は「かつめしの日」に制定されています。「かつ(勝つ=V=ローマ数字の5)」と「肉(29)」の語呂合わせから来ているのですが、勝負事の前にゲン担ぎで食べる人も多いんですよ。もしあなたが加古川へ行く機会があれば、ぜひお箸を片手に、自分だけのお気に入りのお店を見つけてみてください。サクッとした衣の食感、鼻を抜けるソースの香り……。一度体験すれば、あなたもかつめしの虜になること間違いなしです。
